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"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。
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現在進行中のHP作成に伴って更新が時間・内容的に不安定になっています。今回は、中世史を流れの中で紹介していこうと思います。まずは、帝政ローマ末期の地中海世界からです。
<キリスト教の拡大>
中世ヨーロッパという時代の形成において、ローマ帝国という物質的母体と、キリスト教という精神的母体を欠かすことはできません。キリスト教が広まる以前は、ギリシア由来で、さらに征服した土地の土着の神々を融合させた多神教が、帝国の宗教の中心でした。しかし、中近東に興ったキリスト教は、その独自の特徴である慈愛の精神を発揮しながら、帝国各地に広まっていきました。3世紀になると、カルタゴ、アンティオキア、アレクサンドリアなどの大都市で、神学が発達し、キリスト教の教義の母体を形成していきます。そうした状況の中、311年にはガレリウス帝により、キリスト教が初めて公式に認可されます。313年にはコンスタンティヌス帝がミラノ勅令により、キリスト教を完全に公認しました。そして、キリスト教認可から1世紀もたたないうちに、テオドシウス帝の勅令により、キリスト教はローマ唯一の国教に定められ、他の宗教は異教とされるに至りました。