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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

ランゴバルド族

フランク族がなにも最後の移動したゲルマン民族というわけではありませんでした。彼らの後にも、ゲルマン人は侵入を続けます。


<ランゴバルド族>

568年、新たなゲルマン部族が侵入します。王アルボインに率いられたランゴバルド族は、東ローマ帝国により再征服されていたイタリアに侵攻しました。パヴィアを首都に定めスイス周辺に住み着いた彼らは、それまでの多くのゲルマン人と異なり、皇帝に仕える形をとるのではなく対等な関係を築こうとしました。西帝国が滅亡した今、遠くはなれた東の帝国など無力だったのです。

東ローマ帝国は総督府ラヴェンナ、ヴェネツィア、ローマなどの主要都市と半島南部を除いてイタリアの支配権を失いました。北イタリアにはランゴバルド王国が成立し、南イタリアにはランゴバルド系の氏族がヴェネベント、スポレートの二公国を建設しました。

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