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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

イタリアの傭兵-組織

中世盛期、北イタリアで活躍した傭兵たちは、主に傭兵隊「コンパニー」を組んで活動していました。ならず者の集団でもあった傭兵隊は、強力な傭兵隊長の下にひとつの単位と成りました。傭兵隊長は、その大多数が下級貴族の子弟から成っていました。これは、中世盛期の人口増加により、土地や財産の大部分が長男に相続される中で、貴族の次男三男が取る一般的な道が兵士になることであったことに関係します。

また、傭兵たちは戦略単位としてより小さい組をつくりました。ドイツ人傭兵は騎士1名、従者1名で成る兜組「バルブータ」を最小の単位としました。これはドイツ騎士の多くがバルブータ(目と鼻以外を覆う兜)を装備していたことに由来します。またイングランド人傭兵は2名の騎士と1名の従者で成る槍組「ランチャ」を単位としていました。

 

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