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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

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坑道作戦

城砦の弱い一部分を崩壊させることが出来たなら、攻め手にとってこれほど好都合なことはありません。これを実現させたのは、専門家集団による坑道掘りでした。城の攻めては、城の弱点を見分けられる技術者と工兵の一団を高額で雇い入れました。彼らは、破壊の目標地点の下に坑道を掘り、穴が崩れないように材木の支柱を設置します。そして、掘られた坑道の中に可燃性の強い藁や豚の油などを詰め込みました。そこに火をつけると坑道は潰れ、その上にあった城壁は崩壊しました。坑道を通って部隊を城内に投入し、戦闘を開始することもなくはなかったようですが、稀な作戦だったようです。

 

篭城側は、地面に水を張った鍋を並べることで、敵の坑道を発見することができました。坑道に対抗するためには突撃部隊を送り出して坑道を埋めるか、防衛側から敵の坑道とぶつかるように坑道が掘ったりしました。坑道を探し当てるのは困難でしたが、もし探し当てられれば、防衛側には大きな助力になりました。坑道を掘るのには多くの費用と時間を要したからです。

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