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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

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アエティウスの政策

崩れつつあったローマを支えようとした人物は、スティリコだけではありませんでした。

 


 

<アエティウスの政策>

アエティウスはドナウ軍団の騎兵隊長の息子で、幼少の頃は西ゴート族、次いでフン族の人質として過ごしました。その際の経験から、彼は宮廷で頭角を現し、執政官へと上り詰め、事実上の西帝国の指導者になりました。同じ頃、ゲルマン民族の大移動を引き起こす直接の引き金となったフン族は、アッティラを王に選びました。アエティウスはスティリコの後継者として積極的にゲルマン人に働きかけます。436年、アエティウスの依頼で、フン族はブルグンド族に戦いを仕掛けます。この戦いの後、アエティウスはブルグンド族を壊滅させるのではなく、その残党をジュネーヴを中心とするサヴォアに移住させ盟約族としました。彼はイベリア半島へ向かわなかったアラン族にも同盟路線を敷きます。アラン族の主力はロワール川中流に定着し、ローマの盟約族となりました。

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