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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

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イタリアの傭兵-小史

12世紀以降、中央権力不在のままに成長していた北イタリアでは戦争は恒常的なものでした。各自治都市「コムーネ」は周辺領域「コンタード」を巻き込んで、利権や富、領土をめぐって、コムーネ同士、または領主の都市や城と戦闘を繰り返していました。

当時の北イタリア諸都市には、ある程度には市民兵が組織されていましたが、実際に戦闘になったとき、頼りになるのはプロの兵士でしかありえません。このプロの兵士の役目を担ったのが傭兵たちでした。彼らは、様々な国家の、様々な身分から出た兵士たちでした。

初期の傭兵たちは、個人や数人から成る小単位で雇われていましたが、後には数百の騎兵や歩兵を動員できる軍団ごと雇用されることが多くなっていきます。また、その雇用形態も数ヶ月が一般的でしたが、時代を経るにつれ半永久的な雇用契約が結ばれるようになり、彼らは常備軍化していきます。
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