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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

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ギルドの成立

中世の都市には、同業者の集まりであるギルドが作られました。ギルドの構成員は、ともに祭事や宴会に参加し、仲間の埋葬に責任を持ち、相互扶助の義務を負っていました。社会保障制度などあるわけがなく、自力救済が基本の時代ですから、相互扶助団体の持つ意義は相当強大きなものであったろうことは簡単に予想できますね。怪我や病気になって仕事ができなくなった仲間、老人や構成員の遺族の生活を支えていたのはこのギルドでした。

彼らは職業という社会的関係で繋がるとともに、同じ守護聖人をもつなど宗教的関係によって結ばれていました。ギルドでは新しい職人の教育や技術の継承が行われ、彼らは教会に自分たちの祭壇を持ち、ミサをあげたのです。また、夜回りや見張りなど市民の義務がギルド単位で行われたり、市政参加の際にも各ギルドから代表者が市参事会を構成するなど、ギルドは行政的な区分でもありました。

中世ヨーロッパを形成するほかのものと同じく、都市に生まれたギルドは古代ローマとキリスト教の影響の上に成り立ったものでした。古代ローマには同業者組合コレギウムがあり、これがキリスト教の受け入れとともに宗教的に結び付けられた相互扶助集団へと変化していったのです。このような流れを受けて、まず遠隔地交易を共にすることで団体を築いていった商人が商人ギルドを、次いで都市に定住する職人が手工業者ギルド(ツンフト)を形成していきました。



これから雑記は下にします。まぁ、別にどうでもいいんですが…。え~ギルドです。親方、職人、徒弟、ツンフト革命、ギルドの掟、などを追加予定です。いや、それにしてもイスラームは楽しい。 

07.10.30加筆修正

 

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