忍者ブログ

チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


穀物の保存

缶詰も冷凍技術もなかった時代、最も一般的だった食料の保存法は乾燥させることでした。穀物の保存も同じで、種子のかたちで、粉に挽かれて、あるいはパンのかたちで、乾燥させて保管しました。乾燥パスタにするのも有効で、そうすることで穀物は2~3年はもったようです。

パンを長期保存するために二度焼き(ビスキュイ)することもあり、この作業はビスケットの語源となりました。この二度焼きパンは、地中海のガレー船の漕ぎ手や帆船の船乗りたちの重要な栄養源となっていました。長期保存したパンは、噛み切れないほどに硬くなってしまうので、ワインや水に浸して食べたり、スープやポタージュの入った器に入れて、ふやかしてから食べられました。
PR