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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

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北京旅行記③

2日目・8月22日(金)

☆いざ!故宮博物院へ!

こわい顔をした警備員の脇を通り抜け、天安門をくぐり、故宮に入ります。最初に現れたのは故宮の門、午門です。ここで音声ガイドを借りたのですが…日本語がなんかへんなんですね。中国の方の声だったんですが、そもそも日本語の文法がおかしいところがいくつもありましたが、それはそれでおもしろかったです。自分で操作することはできず、GPS?かなにかで自動で流れるしくみだったのですが、一か所きちんと再生されないところがあって残念でした。故宮で紹介すべきものは多いですが、印象深かった二つのものを選んでみました。

☆やっぱり太和殿

▼太和殿


故宮と言えば、中心は太和殿ですね。有名な映画「ラストエンペラー」で、幼い溥儀が皇帝に即位するシーンの舞台です。奥さんと、娘さんを連れたお父さん一家の写真を撮り、こちらも撮ってもらいました。太和殿の東西にある「日時計」と「度量衡標準器(升)」は、皇帝が暦と量の単位を決定している、つまり時間と空間を支配しているという意味があるそうです。また、日本の「しゃちほこ」のような飾りは想像上の動物たちで、この飾りの数が多いほど、その建物の位が高いことをしめしているんだとか。太和殿が最も多くの飾りをつけています。

▼度量衡標準器と日時計

▼屋根の飾り

☆本当に小さかった!軍機処

▼軍機処の外観と内観

太和殿の先には、さらに似たような建物が続きます。小ぶりの中和殿、奥の保和殿を過ぎた西のあたりにひっそりと建っているのが軍機処です。軍機処は1729年、雍正帝がジュンガル平定の軍事作戦のために設立した軍機房を前身として、以後清の事実上の内閣となり、大きな影響力を振るった組織です。

その建物が、なんとも小さい。平屋で、質素。東に遂になっている建物は土産物屋さんにされてしまっているような建物なんです。この建物が、故宮における皇帝のプライベートゾーン「内廷」と、パブリックゾーン「外廷」の丁度間にあるのは、なんとも具合がいいように感じました。こんな小さな部屋で、清朝の重臣たちは、広大な中国の支配を進めていたわけですね。
☆故宮も街中と変わらない?

故宮内は、天安門広場同様、欧米の団体観光客や、中国のお上りさんであふれていましたが、街中と変わらぬ情景も多かったです。例えば…犬がリードなしで駆け抜けたかと思えば、会談で座ってお喋りに興じている人もたくさんいます。興味深かったのが、フルーツをナイフで皮をむきながら、器用に食べている人が多かったです。しっかり、皮を捨てる用のビニール袋も用意してあります。日本では、あまり外でフルーツをそのまま食べる人は少ないかなあと思います。

一番びっくりしたのは故宮に入ってすぐです。大きなゴミ箱の上で3歳くらいのこどもをぶんぶん縦に振っているお母さんがいました。なにをしているのかとみてみると、こどもは下半身裸で、どうやらトイレのようです。じろじろ見ると悪いので、すぐ目をはなしましたが、なかなか印象深い光景でした。
☆故宮総括

▼故宮の区画を分ける赤い壁
 

故宮の印象は…広いこと!あるけどもあるけども、赤い壁が続いています。正直、最後の方は同じような(といっては失礼ですが)建物が並んでいて飽きてしまう場面も。でも、この大きさと同じ様式の美学が、広大な中国には相応しい気もしました。

あとは、歩いてばかりになるので休みをとりながら、ゆっくりまわるのがいいかと思います。ランチをとっている方もけっこういました。あと、博物院という名だけあって、歴代王朝の遺産が数多く展示されています。これでもかという量の翡翠の器に圧倒されました。ドアの代わりにやわらかいプラスチック製の垂れ幕で、飲食、撮影、お喋りありの博物院は、かなり新鮮です。

おまけ★故宮の緑

▼御花園


故宮の最北に、御花園があります。中国各地から集められた、珍しい形の石や、奇妙な形に曲がった樹木が植えられている庭園ゾーンです。赤い壁の人工的な故宮とは、一味違った風景を楽しむことができます。


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