百年戦争。荒れ狂う戦火の中で、金と仲間にしか興味を持っていなかった傭兵隊長が、ひとりの少女に強く惹かれていく。少女の名はジャンヌ、オルレアンの救世主にして、フランスの希望だった。
英仏百年戦争、ジャンヌが登場してからの歴史は有名ですが、それ以前となるとあまり知られていません。百年戦争前半の英雄、名将デュ・ゲクランや賢王シャルル5世、黒太子エドワードや重鎮チャンドスの活躍に注目です!
王妃はフランス王ルイ12世の妃であるジャンヌ。王は彼女の離縁を求めて離婚裁判を起こすが、そこに弁護士フランソワが立ちふさがる。15世紀を舞台にした、異色の法廷劇の中で、中世人の心性が伝わってきます。
ロードス島。東地中海に浮かぶ小島は聖ヨハネ騎士団の拠点にして、イスラムとの戦いの最前線でもある。16世紀、拡張を続ける大帝国オスマン朝の大群に立ち向かった騎士たちの、壮絶な戦いが甦る。
コンスタンティノープルの陥落という世界史的大事件を、当時生きた様々な立場の人から多角的に描いた作品。スルタンや皇帝といった指導者の他に、キリスト教徒の同胞との戦いを強いられたバルカン半島の騎士、皇帝を支えた重臣などの活躍も見どころ。
騎士の生活から、彼らの使った武器や防具に関する詳細な情報。騎士になるための訓練、文学の中の騎士、騎士の華馬上槍試合と、中世の騎士に関する情報が満載の一冊。中世騎士なら、まずはここから始めてみてはいかがでしょう。