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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

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帝政末期の都市と農村

今回はローマ帝国が衰え行く中での、都市と農村の変化についてです。


<帝政末期の都市と農村>

帝国行政の、末端の単位は都市「キウィタス」でした。キウィタスは、都市とその周辺領域までを含む大きなものでした。キウィタスを支配したのは、都市の参事会員「クリアーレス」たちでした。参事会員になるためには大きな財力が求められました。5世紀に入ると、それまで異民族を帝国外部に止めていたリーメスの維持が困難になり、帝国は対蛮族の防衛政策を転換します。防衛拠点は各都市が担うものとされました。そのため、キウィタスには城壁が築かれ、城壁のコストを下げるため市域は縮小されました。

都市の周囲には大規模な農業拠点「ヴィラ」が設けられていました。ヴィラの所有者はセナトール貴族や都市参事会員でした。さらにその外周には、土着民の経営する農村地域が広がっていました。

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