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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

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穀物の保存

缶詰も冷凍技術もなかった時代、最も一般的だった食料の保存法は乾燥させることでした。穀物の保存も同じで、種子のかたちで、粉に挽かれて、あるいはパンのかたちで、乾燥させて保管しました。乾燥パスタにするのも有効で、そうすることで穀物は2~3年はもったようです。

パンを長期保存するために二度焼き(ビスキュイ)することもあり、この作業はビスケットの語源となりました。この二度焼きパンは、地中海のガレー船の漕ぎ手や帆船の船乗りたちの重要な栄養源となっていました。長期保存したパンは、噛み切れないほどに硬くなってしまうので、ワインや水に浸して食べたり、スープやポタージュの入った器に入れて、ふやかしてから食べられました。
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