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チリツモ【中世ヨーロッパ情報館】

"chiritsumo” 管理人チリが、中世ヨーロッパにまつわる情報を紹介していきます。

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カールの戴冠

西ローマ帝国が復活します!



<カールの戴冠>

800年のクリスマス、カール大帝は教皇によって西ローマ皇帝として戴冠されました。カールの王国は、過去の西帝国の領土に匹敵しており、そのことは戴冠の一因となりました。しかし、西ローマ帝国の復活は、直接には教皇の思惑が実行されたかたちとなりました。797年、教皇レオ3世は政敵の襲撃を受け、ローマから脱出しました。彼は、ザクセン攻略の任についていたカールに助けを求めました。レオ3世は古のローマ皇帝コンスタンティヌスが当時の教皇にローマ皇帝の任命権を譲渡したとされる「コンスタンティヌスの寄進状」を根拠に、カールを皇帝に任命しようと考えたのです。この寄進状はルネサンス期に偽書であることが判明しましたが、レオはローマ教会の保護者カールを皇帝にすれば、自身の地位向上につながるとも考えたのです。
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